【名将の言葉②】「会話が成り立つのは、地頭がよい証拠」

塾講師として思うこと

原監督の言葉シリーズになってしまいそうだ。

一見、あたりまえのことなんだけど、改めて言われて納得できるのは、
最近の子どもたちはドライで画一的というか、
原監督の言うような子が少なくなって際立つからだろう。

今回は学生の「スカウト」で何を重視するかの話。

1番は「走力」で、これは然るべしだ。
でも、走力の高い子は全国を見渡せばそこそこの数いるよね。
インターハイ5000Mに出場している高3生だけでも、50人以上いるし、
3000SCや中距離種目、さらにトラック以外(全国駅伝で活躍した子など)を加えれば、それはもう相当な人数だ。

全国で活躍できる子たちにとって、青山学院で走れることは憧れであろうし、
声がかかって喜ばない子の方が圧倒的に少ないだろうと思う。

だから、「走力」とは別の視点が重要になってくる。

そこで挙げられたのが「気性」。
「表現力」や「理解力」といったものを
「会話力」で測っていると。

原晋監督「イエスマンはいらない」青学大の“スカウト方針”がじつは変化していた…一体なぜ?「箱根駅伝で勝ちたい…“欲”を持った選手が伸びる」(Number Web) - Yahoo!ニュース
「なぜ、このチームだけが、人がどれだけ入れ替わっても勝ち続けられるのか?」2026年の箱根駅伝で、史上初となる2度目の3連覇を達成した青山学院大学。9回目の優勝に導いた名将・原晋(58歳)が若い

ときには「陸上」以外の問いかけもするそうで、
そこからその子がどんな子なのかを引き出していると。(以下引用)

ときには、「アイドルは好きか」「趣味は何かあるのか?」と陸上以外の問いかけをして、その子の素の部分を見出そうとします。
それは緊張を取る意味合いがあると同時に、その子がどんなことに興味があるのかを引き出したいという狙いもあります。


やはり、いろいろなことに興味があるのは、それだけ知りたい欲があるということ。
一般的に欲深いことは罪といわれますが、人間のパワーは欲から生まれるものだと私は思っているのです。
さまざまな話題で会話が成り立つ子のほうが面白い。会話が成り立つのは、地頭がよい証拠でもあります。

実際に、大学に入ってから伸びるのも欲の強い子のほうです。
陸上がもっとうまくなりたい、箱根駅伝で勝ちたい、そうした意欲をより強く持った選手が伸びていきます。

逆に、勝っても負けても表情ひとつ変えず、涙も浮かばなければ笑顔も出ない……。そのように欲も出さず、感情に乏しい選手は、なかなか成長することは難しいでしょう。

さらっと答えているようで、重要なことが詰まっていると思う。

特に、「会話が成り立つのは地頭がよい証拠」って部分にすごく共感できる。
地頭がいいな、と思う子は高校に入学した後も伸びて難関大学に入るケースが多い。

逆に会話の成り立たない子ってのは、どこかで伸び悩むケースが多い。
だから、少し無理してレベルが高い高校に進学すると、
将来的にちょっと苦しいと思っている。

ちなみに、進路指導の考え方について、
僕は「本人が受けたい高校を受験すればよい」
と思っている人間だから、
本人の意思を無視して止めたりすることは決してないけれど、
念のため「こんな道もあるよ」
と本人に考える時間(と言っても時間のムダにならない範囲で)を
与えるようにはしている。

余計なことは言わないで
と思う保護者もいるだろうが、

一瞬立ち止まって考える、自分を見つめること
この機会を与えられる第三者の大人としての役割
これも含めて進路指導だと思っている。

こういう子どもたちをフラットに見た時に感じる
「将来伸びる環境」や「その子の適性」などの可能性。
これを見出すって第三者でないと難しいだろう。

僕も20年以上この仕事をさせていただいてきた。
進路指導のプロとしては譲れない。

そういった進路指導を望まない
(=目先の結果が良ければそれで良し)という方は
プラス進研とは肌が合わないだろうから、
塾を選ぶときにご注意いただいた方がいいだろう。

話は脱線してしまったが、

「知りたい欲の強い子」
「自分の言葉による会話力のある子」

これは、勉強でも伸びる条件としてこの話に通じるものがある。

でも、「さまざまな話題で会話が成り立つ子」に育つには……

それはもう「家庭での会話によって育つ」
これがすべてだとしか言えないな。

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