昨日、中1と話していて、中学受験をする割合がなかなかに高いことに驚いた。
同じ柏市内でも、もちろん地域差がある。
小学校によっては、クラスで20人くらい中学受験をするみたいだ。
でもさ、本当に進学するに値する中学受験ってどこまでなんだろうね。
中学3年間で、300万以上の学費がかかる。それに見合う私学か…。
僕は、中学受験には懐疑的だから、当たり前のように失礼なことも書くだろう。
だから、読みたくない人はこの先読まない方が良い。
まず、千葉県内で、受験する価値がある私立中学校ってどのくらいあるか。
横綱:渋谷幕張
大関:東邦大東邦・市川・昭和秀英
関脇:芝浦工大柏
正直、ここまでだね。
大関までの4校は中学受験して合格すれば十分に価値ありだ。
芝浦については、高校からでも十分に狙えるからちょっと微妙。
中受組の教育内容と大学進学実績をリードしている点を考慮して関脇。
それ以外?
行く意味ない。極論ゼロ。
だって、高校受験でも中学3年間を正しく過ごせば、普通に狙えるからね。
それに、中学受験組と高校受験組で、大学進学の実績にも遜色がない。
むしろ、高校受験組が大学進学もリードしていることもある。
なら、高校入学でいいじゃん。
3年間で300万を拠出する意味……。
そして、私立中に入学したら6年間、その環境で過ごすことになるけど、
高校受験があれば、15歳の段階で「自ら選択」することができる。
これはとても大きい。
「自分の意志」で中学受験する子は多くないから。
中学受験は「親の受験」だ。
さらに、「公教育ならでは」の良さというものも絶対にある。
行動力とか自己解決力とか社会性とか、こういう部分が育つのは圧倒的に公教育。
義務教育の終了までは、公立も私立もフラットに考えた方が良い。
周りで受験する子が多いからと、保護者が振り回されないことが大切だ。
昔の教え子でこんなこともあった。
小学5年生から預かった子。
中学受験も検討すると。
しかし、お父さんが非常に冷静かつ賢い選択をした。
「渋谷幕張以上なら受験させて行かせてもいい」
「それ以外なら私立中に費用をかける意味を感じないので、
公立中で勉強して高校受験をがんばらせます」
結果、公立中学に進学。
そしてその子は、高校受験で開成に合格、大学はお父さんと同じ慶應大学へ進んだ。
これは特異な例ではあるだろうが、他にも同様のケースを見てきた。
大学受験から逆算しても、中学3年間をしっかり過ごせば、こういう未来も切り拓ける。
公立が不安だから?
みんなが受けるから?
大学受験で有利になるから?
はたまた親の見栄?
その程度の理由で中学受験に舵を切るのは愚の骨頂と言わざるを得ない。
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