離島留学するなら、高校から海外留学したって同じ、
むしろ、海外の方が時代に適っている
と思う人もいるだろう。
しかし、僕は「離島」だ。まぁ、山村でもいい。
そもそも、日本に生まれ日本で育つ、日本人である子どもたちは、
「自国、日本のこと」をどれだけ知っているのだろう。
「グローバル化」の言葉が独り歩きして、幼少期から過度な英語教育も良いこととされる風潮。
日本語をまともに操れない子どもたちに、英語もヘチマもないだろう。
本質的なグローバル化は果たせず、表面的なものになっていないだろうか。
実際に、「日本のことを何も知らない日本人」とか、
海外の観光客の方がよっぽど日本を知っているなんて揶揄されることも多い現実。
グローバル教育を進めるにあたっては、自国に対する想いも同時に育てる必要があるはずだ。
日本は少子高齢化が進んで、人口減少とともに経済・産業の衰退も現実になりつつある。
そういった厳しい現実を、どこよりも早く目の当たりにしているのが、「離島」であり「山村」だ。
産業の主力は第一次産業で高齢化が止まらない。子どもは減り続け、学校は次々に統廃合。
しまいには「限界集落」などと言われ、若者の流出が止まらない。
しかし、日本の離島や山村には、美しい農地がいまだに残り、
人と自然が共生する中で、唯一無二の文化・伝統を築き上げてきた。
未来の日本を担う若い人たちがこういう現実と向き合って、課題を解決する力を育むことは
この国にとっても意義のあることのように思う。
そして、山村より離島が良いと思うのは、やっぱり「海」があるから。
島国日本の縮図と言えることはもちろんだけど、さまざまな文化が海を渡って伝わってきた。
これが大きい。だから、島独自の文化・伝統・風習と言うものが数多く残る。
それこそ佐渡は、どちらかと言えば東北地方に近いけど、
北前船など交易の影響、佐渡金山で働いた山師の多くが島根の石見地方から移住したこと等もあって、方言や食文化をはじめ様々な面で、西日本の影響を強く受けていると強く感じる。
民謡「佐渡おけさ」にしたって、九州・熊本の「ハイヤ節」がルーツと言われている。
そういうことって、長く滞在するか、何度も何度も訪れて感じることでしか「肌」では学べない。
肌で感じることは、机上の学びとは比べ物にならない価値を持つ。
島国にとって「海」がどれだけ大きな存在か。
周囲を「海」に囲まれた生活を、経験してみる価値はあると思う。
しかも、それが最も多感な高校3年間というのもポイント。
これまで感じることのなかった様々な風に吹かれて、心身ともに大きくなれると思うから。
あー、こんなことを書いてたら、佐渡に行きたくなっちゃった。
働かざるもの食うべからず、貧乏暇なし。
しかし、あの「海」が恋しい……



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