本文に忠実に読む、これがなかなかに至難の業らしい。
活字離れも影響しているのか、そもそも文章を読まなくなったせいなのか。
正確に文章を理解する力が衰えていることと無関係ではないように感じる。
たとえば、言葉が勝手に変換されてしまうパターン。
本文は
「小学生のころに…」
であるのに対し、音読で
「小学校のころに…」
と呼んでしまう。
よくよく考えると、「小学校のころに」では日本語として不自然だ。
次に、句読点が忠実でないパターン。
本文は
「素朴な疑問がテーマとなることがあります」
であるが、音読では
「素朴な、疑問が、テーマと、なることが、あります」
となってしまう。
読点が多すぎると、聞いている方は何が何だかわからなくなってしまうし、
話している本人も流れるように言葉を理解することができないだろう。
そして、「棒読み」ができない。
(ここで言う「棒読み」は抑揚をつけずに文章を読むこと)
(黙読してから)初めて音読する文章なのに、
どうしてか自然と感情が入り込んでしまう。
それは「音読」でなく「朗読」だ。
読解の目的は、「本文を理解する」ことで、
音読(棒読み)はそのために有効な手続きだ。
朗読というものは「本文の理解」の先にあるもので、
理解した事柄をより分かりやすく相手に伝えるスキルだ。
まず、本文の全体像を理解するために音読しているはずなのに、
それをスキップして「朗読」してしまっている。
本文に忠実に「棒読み」音読ができるようにすることで、
文章の理解速度は上がっていく。
毎朝音読課題では、そういったことにも気を遣ってとりくんでもらいたい!


コメント