毎年、春のサンデー毎日は僕のバイブルだ。
大学の合格特集が目白押しだから。
で、昨日発売のサンデー毎日には、「東大合格者811人の実名アンケート」が掲載された。
毎年、この企画あるよね。
頭脳明晰な子たちのコメントは面白いから、結構楽しみにしている。
と同時に、毎年思うことがあるんだ。
それは、アンケート項目➀「利用した予備校」ってやつ。
昔は、「駿台」「河合塾」「代ゼミ」の3巨頭に「鉄緑会」が割って入るみたいな構図だったけど、
ここ近年は様変わりしているんだ。
ザっと見て、多いなーって感じるのは「東進」の文字。
全国津々浦々、地域に関わらず、確実に増えている。
有名講師陣がメディアに出たりしていて、イメージが良いのだろうか。
個別とか映像授業って、「成績下位層」が集まるイメージだったが、そうでもなくなってきたようだ。
それと、ちょっと前までは、私立高校の生徒を中心に「なし」という文字も目についたが、今年はかなり少ない。
千葉県内の私立を見ても、渋谷幕張、昭和秀英、東邦大東邦、市川……みんな通ってる。
芝浦柏と土浦日大の「なし」という子が本当に尊い。
東大に合格するためには、「予備校に通う」ことは必須なのだろうか。。。
うーーーん、正直言って、そうは思わないんだけどな……。
というのが本音なんだよね。
公立高校に通っている子たちが、学校の進学指導では不十分だからという理由で、受験のプロに頼る気持ちはわかる。
けど、私立の子って、学校でも進学指導してくれるでしょ?
それこそ、時間割の授業の他に、選択制の課外授業とか、オプションがいくつもあるでしょ?
それに、私立高校にとって「合格実績」は生命線だから、進学指導をきちんとできる先生をそろえているはずだよ?
それに学校の課外講座って、多くが日常の授業にリンクされているから、
予備校の講座よりも高い効果を得ることができるはずなんだ。
それでも、予備校に通うのかぁー。
もちろん、勝てば官軍で、東大に合格すれば、将来、予備校への投資に見合う対価を得られる可能性はある。
でも、それって100%じゃないし、東大を卒業したってニートになる人もいるじゃん。
豊かに生きる上で大事なことって、お金をかけて東大に合格するということじゃなくて、
自分が得た環境を最大限に活用して、自分でできることは原則として自分でやるというような、
高い自己解決能力、つまり高い自学力を備えて、大学に合格することだと思うのだが。
最終的には、そういう力が社会で重宝されるのではないのか。
もちろん、東大に合格する子たちだから、志も高くて、自学力だってあるとは思う。
だけど、その自学力って、予備校に通わなくても身につくのでは?
通っている私立高校の環境を上手に活用した方が近道ということもあるのでは?
と思えてならないのだ。
だって、通っている高校、特に第1志望で入った私立だったとしたら、
自分が「この高校で学びたい!」って思って、入学したんじゃないの?
だったら、「高校の環境を信じて勉強しよう」って気概をもってほしい。
(これは、東大を目指す子は偏差値70近い高校に通っている仮定の上で)
「餅は餅屋」とよく言うけど、義理や人情が希薄になるようでは寂しくも思う。
私立高校に通って3年間で300万。
さらに予備校に通ってプラス数百万。
本当にその費用は必要不可欠だったのであろうか。
世の保護者たちに敬意を。
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