今年、公立高校を受験した生徒は全部で6名だった。
見事に合格した子は4名、高校受験では希望に届かなかった子が2名。
合格したのは、柏南2名、国府台1名、我孫子1名。
正直言って、”全員不合格”も覚悟していたから、御の字とも言えようか。
それだけ、チャレンジする子が多かった。
では、今年の入試で感じたことを書いてみよう。3つ。
①問題が難しくなかった⇒平均点が上がるだろう
275点~290点くらいなのかなーっていう肌感覚。
まぁ、当たるかはわかんないけど。
去年が257点だから、30点近く上がっている計算ね。
やっぱり、問題の7割がマーク式になったというのは、大きいと思うんだよね。
特に、上位校を受験する生徒たちにとっては。
数学なんて、マークで答えが逆算できるもんね。
国語は記述の割合が高かったけど、英語なんて記述がたったの5問だよ。
よほど、昨年の採点ミスが響いたんだろうね。
ミスは許されない、っていうプレッシャーが相当あったんじゃないかな。
➁問題が易しくなると内申点が響く
基礎的な問題(正答率が6割を超えるような問題)が増えてくると、
上位の子たちは落とさずにとってくるでしょ。
ということは、正答率の低い一部の応用問題でしか差がつかないから、
どうしたって高得点での勝負になる。
とするならば、内申点が高い子が圧倒的に有利になるというわけだ。
今回、プラス進研で不合格になった2名は、
偏差値60以上の高校を、内申点90点台でチャレンジした。
やっぱり現実は甘くないよね、って改めて思った。
逆に、基礎力が備わっていて、内申点が100点以上の3人は、
柏南と国府台に合格していった。
この子たちと不合格の2名は、模擬試験の偏差値ほぼ同じなんだよ。
当日の体調云々とか、緊張云々とかあるけれど、
内申点が高いのは、「基本的な生活習慣」が良いということでもあると思うから、
そういった、3年間の積み重ねが影響したのだと思えば、納得の結果。
やっぱりね、偏差値がそこそこ高くても内申点が伸びてない子って、
それなりの理由ってもんがあるのさ。
僕のような塾講師にも見えることが、学校の先生が見抜けない訳がない。
公立高校の入試だから、毎日の積み重ねがこうやって評価されるというのは、
個人的には良いことだと思う。
税金で管理されている学校だからね。
日々の努力を評価してあげた方が、理に適っているでしょ。
③採点業務における教科間の差が大きくなった
これは受験生目線じゃなくて、高校の先生目線での話。
一番大変なのは「国語」。
40%以上が記述式で残った上に、最後に200字の作文があるんだよ。
上位校になればなるほど、きちんと書いてくるから、読むのも大変だよね。
しかも、デジタル採点だから、パソコンの画面上で読むんでしょ?
それはそれは大変だ、紙の答案用紙を読む方が楽だよ、きっと。
その他の教科はどんぐりの背比べだと思うけど、
「英語」はかなり楽になったんじゃないかな。
ほとんどがマーク問題で、記述は5問だけだからね。
先生方からの不平不満は出ないのだろうか(笑)
と素朴な疑問を持った僕なのであった。
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