○○高校△△名合格!
大手塾のチラシ、ホームページで躍るこの文言。
巨大な資本力と生徒数。
数で勝負する大手塾では、これ以上の広告はないわけだ。
その広告には一定の威力があるから
「あの塾に通えば○○高校に合格させてもらえる」
そんな淡い期待を抱いて門をたたく。
でも、現実はどうなんだろうね。
たとえば…
50教室ある塾で、100名の合格が出たとする。
「○○高校100名」
これはインパクトが大きいよ。
でも、50校舎あるということは、
「1校舎あたり2名」ってことでしょ?
もっと言えば、ある校舎は4名で、ある校舎は0名ってことがあるかもしれない。
もう、怪しさしかないよね。
大手塾が操る『妖怪』に憑りつかれて、その気になる保護者の多いこと。
これは塾業界にとっては、もはや ”周知の事実”
だから、進学実績という大きな妖怪を育てるために必死に生徒を集める。
妖怪のパワーを強大なものにするには「生徒数」が必要だからね。
で、集めたうちの数%を英才教育し、残りの何割かは「電気代」として飼殺し。
あー、嫌だね。
「生徒数」やら「受験校数」やら、ノルマにまみれた大人の世界。
「塾も『ビジネス』だからやむなし」
と完全に割り切って考えるかどうか。
『ビジネス』とはいえ『教育』なので。
そんな妖怪『進学実績』シリーズ、
生み出される妖怪たちの一部を紹介しておこう。
・「○○高校△△名合格! (□□塾グループ)」
グループって…。複数の看板で大きな妖怪を育てているのか!
・「地域トップ校△△名合格!」
地域トップ校って…。塾の看板じゃなく高校の数を増やして数稼ぎか!
千葉県なら、県千葉、県船橋、東葛飾、千葉東、佐倉…えっ?どこまで入れる?
・「○○高校△△名合格! (最近◇年間の累計)」
◇年間の累計って…。今年が0名でも救われるってことだね!
見てると3年間,5年間が多いかな…。創立以来とかはさすがにやめてね。
さらに、各大手塾が妖怪を育てすぎると、こんなことも。
県立○○高校の合格者数(例えば東葛飾高校なら240名ね)
・□□塾△△名
・◇◇塾△△名
・◇□塾△△名
・□◇塾△△名
大手塾の実績を全部足し算すると高校の合格者数(公立は定員=合格数)を超えた。
これって、
・塾を掛け持ちしている子がたくさんいる
・講習会やテストだけ受けた子をカウントしている
・同じグループで別の看板に通ったら別カウント(集団と個別とか)
・そもそもにおいて正確にカウントされていない or 虚偽
考えられることって、こういうことよね。
おーーーーー
おそろしや
おそろしや
書いててあらためて思った。
僕が生きてる業界って、こんなに闇にまみれてるんだ…。
プラス進研?
そもそもにおいて、数がいないので。
ここについては不戦敗。
それに、受けたいところ受けさせてあげたいじゃん。
そうすると、欲しい公立の実績が出ないことも多いのよ。
今年みたいに、東葛飾や小金を狙えるかなーって子に、
専修大松戸に行きたいって、志望理由も明確に言われたら。
「君なら東葛飾狙えるんだから、そっちにすべきだ!」
そんなこと、言えないよ。
その子のこと、毎日見てるんだからさ。
大手塾の大人たちはこれができる。それはそれは尊敬に値する。
あっ、妖怪しか見てないのかもね。
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