志望校(目標)を下げない方がいいワケ

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受験生の9月以降は模試の回数も多くなる。実践を積んで、復習して、考えて、その繰り返し。

模試では「偏差値」も出るし、「志望校判定」も出るから、その結果に一喜一憂したくなる子どもたちの気持ちがわからない訳じゃない。

そして、偏差値や志望校判定が思わしくないと、どうしても不安になって、志望校のレベルを現実的なところに下げようかと考えだしてしまう。

もしくは、公立に行きたいけれど、推薦がもらえるからと私立単願に流れる子もいる。

このような行動の裏側には、「不合格にはなりたくない」という心理が影響していると思う。だから、合格できそうな学校を選ぶようになる。

だけど、志望校は絶対に下げない方が良い。ブレてはならない。

その理由はいくつもあるのだが、今日はまず1つ目。

志望校を下げると、心のどこかに”合格した気分”みたいなものが生じて、勉強への熱量も変化してしまうということだ。

仮に、東葛飾高校を志望していてSもぎで偏差値65だったとする。偏差値の目安は69だから、4足りない。

そこで県立柏(偏差値63)なら…と考え始めてしまう。

そして、志望校を県柏に変更したとたんに生じるのが「油断」だ。

”このまま順調にやれば大丈夫だろう”

”今の状態をキープすれば合格できるんだ”

よくスポーツで、「勝利が見えた時に守りに入ってはいけない、最後まで攻める気持ちを持って戦うことだ」みたいなコメントがある。これと同じ。

今までは偏差値70以上を目指して(攻めて)取り組んできたのに、今の成績をキープ(守り)すれば良いとなれば、勉強に対する熱量だって変わってしまうよね。

偏差値70を目標にやってきたから、今の65があるんだよ。

65でいいと思って熱量が下がれば、それまでのストイックさが失われて65のキープすら難しいものになる。

それまでは難しい問題でも諦めずに一生懸命考えて答えにたどり着いていたのに、そこまでする必要がなくなれば、無意識にそこから逃げて頭を使わなくなっていくから。

それで運よく県柏に合格できたとしても、下降線上での合格だから、上昇志向で這い上がって来た子たちに、入学後には抜かれているよね。で、そのまま…。

目標の高さは熱量の上昇、そして学力向上につながる。もちろん、あまりにも無謀な目標じゃ疲弊してしまうけど…。

これが1つ目の理由だ。

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