たとえばさ…
1つめ、課題の提出期限
これは何のためにあるのか。
少なくとも、無意味に期間を短く設定して意地悪しようとか、そういうことじゃない。
①期限を守るクセをつける(約束を守る)
➁期限内に終わらせるための見通しを立てる力をつける
2つめ、確認テストの解き直し(満点になるまで)
少なくとも、趣味悪く奇をてらった問題ばかり出して、時間をかけさせたい訳じゃない。
①1つの課題を最後までやり切るクセをつける
➁1つでも間違えたら、間違えたその1つに執着する精神をもつ
⓷どうすれば早く満点になるのか、創意工夫、方法を考える力をつける
⓸満点を取った時の達成感を感じ、成功体験を積み重ねる
3つめ、全員のテスト結果公表
少なくとも、最下位になったことを咎めたりしたい訳じゃない。
①現状の自分の立ち位置(ポジション)を理解する(=相対的な自己認識)
➁順位を上げるためにはどのくらいの差があるのか認識する
⓷周りの人の現状(どのくらいできているのか)を知る
⓸競争の中で勝ち切る心を育てる
などなど……
書き出したらキリがないから、このくらいにしておく。
ここで訴えたいのは、今している勉強というのは、
「テストの点数を上げるため」
だけが目的じゃない!
ということ。
中学生までの義務教育期間中は、学校とか塾とか習い事とか、
見ることが出来る社会の範囲が限られている。
範囲が限定されているのは、いきなり大人の社会という大海原を泳がせることは危険だからだ。
いずれ目の前にひろがる大海原(=大人の社会)で生き抜くために、
必要最低限の「社会性」(=社会で生き抜くためのスキル)を身に着ける必要がある。
もちろん、勉強(=テスト)で高得点をとって評価されることも大切だけど、
それ以上に身に着けておくべき力がたくさんあるはずなんだ。
人は誰しも1人で生きているのではなく、他者と関わりながら、社会の目で見られながら生きている。
自分は「これでいい」と思っていても、関わる社会がそう思わなければ、「これでいい」は不成立。
そういった判断は、すべて「他者」(=社会)がすることだ。
そう、「君の力が必要だ」と他者(=社会)に思ってもらえるような、
どこか魅力ある人間性を築いていくために、今、毎日の勉強がある。
どんな手段でも、点数が取れて東大に合格すれば、幸せが100%保障されてる?
そうじゃないよね。
まずは勉強を通して、いろんなことを学んで、自分の魅力を育てて、その結果として、
点数が取れて東大に合格して、というストーリーならすばらしいと思うよ。
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