我が国の学力低下を生んだ要因の1つは塾だった?

塾選び

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テレビでは将来の問題を

誰かが深刻な顔をしてしゃべってる

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こんな詞を井上陽水氏が書いたのは52年も前のことだ。

これど、まさか現在にも通じるとはね……。

これは、学力低下だけじゃなくて色々な分野で。

さて、我が国の学力低下が叫ばれて久しい。

要因として、「ゆとり教育」がやり玉に挙がったが、

正直「塾業界」にもあると個人的にはずっと考えてきた。

僕が塾講師になって21年が経とうとしているが、

僕が小中高生の頃と、塾講師を始めた頃と、現在と

塾業界にもいろいろと変化があった。

その中で大きな流れは「個別指導の隆盛」だ。

そして、僕はこれが学力低下を引き寄せた原因だと、

20年前から変わらず考えている。

僕が小中学生の頃はまだまだ日本の学力水準は高い時代だった。

しかし、塾講師を始めた頃には崩れ始め、現状途上国にも抜かれつつある。

その間、個別指導塾が出現し、幅を利かせ、コンビニ化していった。

脱サラかなんだか知らんが、ただちょっと学歴のある人たちが、

こぞって同じ看板で塾を運営するようになっていった。

で、実際、子どもの相手をすうのはコンビニバイト感覚の大学生たち。
(中にはとても優秀な大学生講師もいる。全員じゃないし、今回の論点はそこじゃない。)

「一人一人のお子さんに合わせた指導をします」

いい謳い文句だよね。いい響きだ。

人間は、『特別』感を演出されると弱いから、

「あなたのお子さんのためにカリキュラムを…」

とか言われると、のっかってしまうという訳だ。

でも、世の保護者たちには、良く考えてもらいたい。

自分たちが塾通いをするときに、「あなたに合わせて」もらえていたか?

さまざまな経験を積んでいく中で、「あなたに合わせて」もらえたか?

世の中って、そんなに「生ぬるい感覚」で渡っていけるところなのか?

人間、生きていくうえで自分に合わせてもらえることなんてほとんどないでしょ。

なのに、子どものうちから「あなたに合わせてあげるから安心だよ」とか

言い聞かせて何になる?

そんなの、ただの甘やかし、ぬるま湯教育じゃん。

と、この20年間、ずーっと考えて生きてきた。

で、「あなたに合わせた結果」が、

製造業が衰退し、スパコンでも首位を譲り渡し、GDPも4位になり…

個別指導の隆盛と反比例するに近い感じで

学力は低下し、日本経済は軟弱になっていった。

最新の学力ランキングで、読解力3位、数学5位、科学2位になった?

そんなのは、世界中がコロナで混乱して学校が機能しなかった中、

日本は何とかかんとか、動かし続けたからでしょ。

コロナが落ち着いて、諸外国の教育事情が復活したら元に戻るかもよ。

安心できるレベルじゃないからね。

それに、数学はかつて1位だったんだ。

だから、「合わせてもらおう」なんて思っちゃいけない。

「自分が合わせる」のが基本だ。

もっともっと「個」としても強くなれ。

僕が「集団指導」の塾にこだわる理由の一つはここにある。

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