今週から保護者面談が始まった。
中3の保護者面談は併願先の私立を決める際のポイントなども話していく。
とは言っても、最終的には「本人が受けたい高校を受ければいい」というスタンスだけどね。
さて、今日の面談では公立高校から大学受験をするときの厳しさが話題になった。
塾の授業で子どもたちによく話しているけど、保護者のみなさんへ直接お話する機会が少ないので、いろいろとご存じでないことも多いようだ。
こりゃ反省。
で、プラス進研としては、中1から通塾する子には目標にしてほしい「県立柏高校」の現実。
なぜ、県立柏なのか。
それは大学進学で「全国的に広く知られている大学」(有名大学)に進学できる可能性がそこそこ高いからだ。
当然、3年間遊んで暮らしたら現役合格なんて夢と化しちゃうよ。
努力の継続が大前提。
一般的に、大学受験の偏差値は、入学した高校の偏差値より10~15ポイント低くなる。
だから、偏差値63の県立柏に進学したら、大学受験時には45~53程度になるってことだ。
つまり、偏差値50の大学に入れるギリギリのラインってこと。
これを個人の努力(予備校に行ったりも含めて)で60、70を目指していく。
ちなみに、大学群で括るのは賛否あるけど、「大学受験偏差値50」前後にあたるのが「日東駒専」というやつ。
日本大学、東洋大学、駒澤大学、専修大学ね。
いずれも規模の大きな大学で、箱根駅伝とかで露出もあるし、ちょっと世間を賑わせている大学もあるから、全国的な知名度は高い。
という訳で、この「日東駒専」レベル以上の大学にどれほど現役進学しているのか、公開してみよう。
こちら↓↓
どうだろうか。
15年間分のデータなんて、なかなか見られないと思う。せっかくだから全部だしちゃう。
ちなみに県柏は15年間で大きく伸びてはいないけど、落ちてもいない。安定している学校だと思う。
千葉県が指定する「進学指導重点校」なだけはあるかもしれない。
ちなみに、進学実績とか合格実績って、直近の1年分だけ見ても、あんまり意味ないんだよね。
たまたま受験時の倍率が高くて成績の良い生徒が集まったとか、普通にあるから。
信用できる傾向を見るなら最低3年分、欲を言えば6年分。
伸びているかどうか、安定感があるかどうかを測るなら10年分はほしいところだ。
さてさて、レベル別に簡単な解説をしていこう。
まず「旧帝国+α大」。東京大、京都大、北海道大、東北大、名古屋大、大阪大、九州大の旧帝国大学に東京工業大、一橋大、神戸大を加えた10大学だ。
若干の増加傾向は見えるけど、人数一桁は変わらず。やっぱり難しい。
そこに私大の難関「早慶上理」を含めると、卒業生の10%前後になる。
要するに、県柏から旧帝大や早慶を目指すなら、上位10%以内が目安と言える。
次いで、多くの高校生が目標にする「MARCH」。
法政と立教は減少気味だけど、他は15年間で大きな変化なし。これも安定している。
そこに地元の国公立大学などを含めてみる。千葉大はやや増加傾向で、掲載した大学で見てもやや増加傾向が見て取れる。千葉大志願者にはうれしい傾向かもしれない。
そして、県柏のボリュームゾーンはここにあることもわかる。
MARCH以上の進学率は、今春やや高く43%であったが、ここ6年間平均34.4%。
ここから「旧帝α+早慶上理」(10.1%)を差し引くと、24.3%になる。
つまり4人に1人がこのあたりに現役進学しているということだ。
そして、県柏から「MARCH」や主要国公立レベル以上を目指すには、学校内順位100位以内が前提となるだろう。
そして、最後が「日東駒専」。
ここに現役進学する生徒は10%ほど。MARCHの24%に比べるとかなり少ない。
県柏の生徒たちの多くが「MARCH以上」を目指していることは数字でも裏付けられた。
しかし、ここで”重要なこと”に気づいてもらえただろうか。
「日東駒専」以上の大学へ”現役進学”しているのは、県柏でも50%に届いていないということだ。
もちろん、表の他にも国公立はあるし、「成成獨国武」や芝浦・東農などは含まないが、これらが加わったことによって爆発的に人数が増える訳がない。
残りの”50%”は一体いずこへ?
ちなみに、県柏の現役大学進学率は90%に近く、短大・専門学校などを考慮すると、浪人率は多くて10%ほど。
ということは県柏の40%は日東駒専以下という可能性が十分にあるのだ。
たとえ進学できたとしても、残り40%にならない保障など、どこにもない。
受験の時だけ一生懸命がんばって県柏に進学できたとしても、およそ2人に1人は日東駒専にも現役で進学できていないという現実。
受験時だけでなく日々の学習習慣を定着させることが大切だってわかるよね。
定期試験前や受験時ですら毎日勉強することを苦痛だなんて思っていたら、とても太刀打ちできる世界じゃないってこと。
わかってもらえた?
苦しい中でも継続できる姿勢と精神力を育てるためにも、プラス進研は毎日通塾期間を設定しているのである。
まぁ、全国見渡せば、常時毎日通う塾も存在するんだから、プラス進研なんぞ甘ったれ集団かもしれないけどねー。
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