中1の授業での話。
「ゲームしたいのに、やる時間がない!」
と言う少年。
うんうん、気持ちは理解できるよ。
新生活で多忙な中で塾のチェックテストもがんばっている子で、
ゲームの時間を作るため!
これをエネルギーに勉強をしているようだ。
これは良い。
大人だって、趣味(余暇)を充実させるために働いている人いるでしょ。
問題は、
「どうやって時間を作るか」
だよね。
「朝早く起きてゲームやる!」
なんていう意見も出た。
そこで、昔の教え子の話をした。
中3の夏休み前(たしか6月)に塾を探して、進研までお母さんが来た。
4キロくらい離れた自宅から「自転車」で。
これだけでもすごいパワーのあるお母さんなわけだが、
この子の生活がすごかった!
まず、この子は中3の6月まで、塾に通うことなく、
270人ほどの学年で常に「TOP5」に君臨。
470点くらいは毎回とれていて、僕が褒めたところ、
「うちの中学のテスト、簡単なんで大したことないです~」
むしろ、4位になかなかなれない(四天王)と呼ばれる強者がいると。
そんな反応。
そんな中、本人が「県立船橋」に行きたいと言い出したため、
母が必死の思いで塾を探して進研にたどり着いたというくだりだ。
この子、ここまでの生活が凄まじい。
部活はバレーボール部で、朝・放課後ともに練習(当時は当たり前)。
夜は疲れて勉強にならないかもしれないからと、
中1の頃から「朝学習」を積んでいた。
しかも、毎朝3時30分起きで6時過ぎまで!
そんな生活だから、
塾に通うにあたり、朝学習を続けるための睡眠時間に懸念があったが、
週に4回、4キロ離れた自宅から、友達と「自転車」でやって来るのだった。
この根性にも当時は脱帽だった。
後に聞いた話、「どうして遠いのに進研にたどり着いたか」
それは、「母が『進研の卒業生』だったから」
そして、運悪く? 僕に会ってしまったわけだ。
ひと目合わせただけで、「こいつに任せる」と思ってくれたとな。笑
塾に通い始めて、朝学習は4時からにしたようだったけど、
受験までしっかり継続していたのだから、本人はもちろん家族の協力にも恐れ入る。
当時は2学期になると土曜も日曜も塾で、午前中から夜まで勉強。
2食分のお弁当もしっかり持たせてくれて、なかなかできることじゃなかったと思う。
何が言いたいか?
昨日の続きみたいになっちゃうけど、
TOPを張るような子たちは、それだけの生活をしているし、させられている。
「させられている」というのは、「家族のサポート」なくしては不可能だから。
人間は1人じゃ生きてけない!
って心から思えたんじゃないかな。
そして、いかにして時間を作り出すかって
いろんな方法があれど、1日は24時間という制限があるから、
何かを我慢して削り出す覚悟と努力がやっぱり必要。
結局、この子は県立船橋を受けることはなく、
私立高校に3年間授業料免除の特待生で進学した。
大学は旧帝大に合格し、今は立派に家庭を持ち社会に出ている。
こういう思い出話をすると、久しぶりに会いたくなるね。
ちなみに当時、僕はこの入試結果をこっぴどく叱られた。
「県立船橋」の「実績」が出るのに、なぜ受けさせなかったのかと。
でもさ、仕方ないよね。本人と家族の総意、強い希望なんだから。
昔からそんなことやってるんだ。本当に変わらない。ハハハ…。


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