【欠席日数】コロナ禍以降、感覚がマヒしてるんじゃないか

塾講師として思うこと

私立高校の訪問もひと段落。
15日から各校で入試相談が始まったからね。
先生方に、僕の相手をしてる暇はない。

さてさて、今年訪問した中で、よく話題になったのは
「欠席日数」
について。

これがダントツNO1だろう。

就学支援金の話題も当然出るんだけど、
結局のところまだ何も決まっていないからね。

今年の中3から公立高校入試調査書の欠席日数が削除される。
これはご存知の通りだ。

しかし、私立高校の「推薦基準」には残っているんだ。

一番多いのが、「3年間で30日以内」かな。
次は、「各学年で10日以内」とか「3年間で20日以内」とか。

そして、受験生との個別相談や、中学校の先生からの問い合わせで、
群を抜いて多いのが「欠席日数基準の超過」だったそうだ。

「欠席が31日ではダメですか?」
「1年生で11日休んでしまいました…」

「募集要項」の「推薦基準」に”明記”されている限り、相談してもダメなものはダメ。
そりゃーね、入院だとか特殊事情がある場合は多くの高校が考慮するよ。
けど、微熱で…頭痛で…腹痛で…
これら1つ1つを考慮してたらキリがないし、何のための基準よ?
って話でしょ。

相談する方もする方だよね、って正直思ってしまう。
付き合わされる先生方の労力も考えてもらいたい。

確かに、コロナ禍以降、中学校も無理して登校しなくてもいい
という指導をしている側面がある。
「欠席」に対するハードルはかなり下がってしまった。

「皆勤賞」をなくす学校もあると聞く。
僕は、こういう時勢だからこそ、「皆勤賞」って価値があると思うけどね。

でもさ、よく考えてもらいたいんだ。

ちょっとした体調不良で「休んでよい」「積極的に休もう」
そんな環境で育った子たちが、社会に出ていったときのことを。

もしかしたら、会社を欠勤するハードルも下がってしまうかもしれない。
でもさ、それが日常茶飯事になったら、仕事にならないし、
なにより仕事は自分一人で完結することが極めて少ないから、
仲間や取引先にも迷惑をかけて、「無責任」のレッテルをはられるだろう。
(まぁ、誰もが無責任なら、無責任も無責任でなくなるのかもしれないが)

要するに、社会に出たらある種の気分で仕事を休むなんてできないわけだ。

で、高校入試に話を戻す。

高校は義務教育ではないし、学び方も多様化している時代。

その中で、「全日制」課程の高校を選択するのであれば、
「毎日通学する」ことが前提のはずだ。

高校側だって、「毎日元気に通ってくれる生徒」に入学してほしい。
すぐ休んじゃうなら、通信制でも定時制でも、選択できますよ
これが本音で然るべきだ。

さらに先生方は、
「欠席癖(不登校含む)のついている子は、環境が変わっても、結局は高確率で変わらない」
と口をそろえる。

これが現実。

だから、「欠席日数」を推薦の要件に含めている。

もっと言うと、不登校になる生徒は、多くが3年間続かずリタイアするそうだ。
私立高校は「学校法人」として、「学校経営」がかかっている。

不登校で退学になる生徒が多ければ、見込めた授業料収入がなくなるわけで、
円滑な学校運営に支障をきたす。
経営状況が悪くなった時、被害者は誰かって、「在校生」ってことになる。

一言に「高校入試」だとか「推薦基準」と言っても、
預かった生徒に責任をもつために、また社会に出る生徒たちへの教育上、
様々な側面から決定されているということを、改めて理解してもらいたい。

そして、「欠席」する判断を下す前に、
”本当に欠席しないといけない状態なのか”
を保護者が冷静に見極めてもらいたい。

いくら小中学校が「無理はしなくてよい」と指導したとしても、
「無理」のハードルを恣意的に下げるべきではない。
結果として他人から見れば「甘やかし」になり、
子どもが入試で(に限らず)得をすることはないということも考えるべきだ。

これは闇雲な根性論で
「苦しくても何が何でも登校しなさい」
と言っているのではない。

目の前の「欠席」が子どものために必要なのかどうか、
多角的な視点で冷静に判断してほしいというメッセージである。

最後に、プラス進研は
「通塾対面」「リアルタイムオンライン」「オンデマンド」
と受講方法が選べる塾だ。

だけれども、対面で元気に参加できる子に通ってもらいたい
と思っていることも事実だ。

僕の中で「リアルタイムオンライン」「オンデマンド」
は、物理的に対面受講できないとき含め、ある種のサポートプラン。

なんだかんだ言って、
元気に通塾できる子が受験でも強いという傾向がある
これも現実だからね。

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