【全員毎日】これを決めた最大の理由

キャリアデザイン

昔はこんなシステムじゃなかった。

もちろん、「毎日」塾で勉強する受験生もいたよ。

それはどんな子だったか?

1、はじめから目標設定が高くてやる気があって、成績が良い子

これは塾からすると本当に手のかからない子たちでね。
普段の会話の中で、
「毎日塾に来て勉強していいんだよ、それこそ学校帰りに制服のまま勉強すると、
気分も違って集中できるよ」
なんて軽ーく言えば、勝手に毎日来るようになる。

こういう子で、県柏レベル以上に進学できなかった子を僕は知らない。(記憶にない)
(この手の子ならどこの塾でもそのレベルになるだろうというタイプ)

だけどね、僕の送り出した子たちは、
「大学受験でほとんど予備校に頼らなかった」
というのが強みだ。
東京工業大を筆頭に、北海道大、東北大、電気通信大、早稲田大、上智大、東京理科大など、
最難関大学に進学した子たちは、予備校なしまたは必要最低限の費用で乗り越えた。
これは、予備校に頼らずに済む『自学力』を磨いて高校に進学できたことが大きい。
(これはどこの塾でも可能かというと、そうじゃないだろうと思っている。
むしろ、そのまま予備校漬けにさせたい塾の方が多い印象。高校部は儲かるし。)

これが「魚を与えないが魚の釣り方を教える」という、
しなやかな能力を磨き上げることに注力した進研50年のこだわりと言えるかも。
(僕は20年ちょっとだが、そのスタンスはしみ込んでいるのかもしれない)

2,半ば強引に「毎日」来るように仕向けた子

こちらはさっきと変わって、ちょっと手のかかる子たち。
学校では平均点ちょっと上くらいだけど、柏南に行きたいとか言っちゃうような子、
または、将来の夢はとても立派だけど、今のまま本人に任せたらどうにも叶わなそうな子
他には、ご両親がとても熱心で、親子関係もよく、この子なら頑張れると僕が認定した子(これは過分に主観も入る)

日常会話でも話すけど、
生徒面談で、「毎日来てね、学校から直接、お前に常任理事国の権利ないから」
(常任理事国の権利=拒否権、これに気づけない子は強制確実ね)
とか、
保護者面談で「本人と、毎日学校から直接来る約束をしましたからお願いします」
とか、かなり強引な手を使って毎日塾に来ることを強制する。

まぁ、いまやると「□□ハラ」とか言われんのかなー。

しかも、「学校から直接」ってのがミソだった。
家に帰ると様々に誘惑があって、家を出たくなくなるでしょ。
それに、学校から直接ならスマホ(昔は携帯)もないからね。

これは昔の塾が中学校から歩いて数分だったという立地も助けてくれたんだけど、
そこまでやる効果って絶大なのよ。本当に。
プラス進研で最大の悩みは学校が遠いことだ。これ切実。

ただしこれは、全員にやっていたわけじゃない。
やりたくない子、そこまで望まない親には勧めなくてていいみたいな。
(今思いなおせば、なんて冷たい塾講師。そう、僕は冷たい人間らしい)
しかし、この対象になった子の成績は爆上がりする確率が高い。
それこそ、ほとんどの子が初期値がそこまで高くないから、
偏差値45から60なんかは当たり前のように起こったし、
しかも中3の1年足らずで成し遂げちゃう。

保護者から「もっと早くから塾に入れるべきだった」と言われた数は限りない。
それで弟妹を中1から預けてくれたりした方もいた。

けど当時は、
「やれる子だけでいいんじゃない?」
「やっぱ自主性が大事だよね?」
「やる気のない子にやらせるのも違うよね?」
みたいな考えというか思いもあって、全員に毎日通わせることはしなかった。

『どうしてうちの子にはやってくれないんだろう』とか、
『〇〇くんは特別にかわいがられてる』『あれは贔屓だ』みたいな声まで
人伝で聞こえてくることは何度となくあったのだが、
やってみたら半分の子は辞めるんじゃないかと、塾経営の視点からの恐怖心があったことも事実。

だからやらなかった。

しかし!

これらの経験から、
預かった子どもたち全員の学力をしっかり伸ばし結果で返す
という責任を果たすためには
「毎日」というシステムが最も効果的であることは明々白々であったし、
中3から「毎日」を始めても間に合わない子が多いこともわかりきっていた。

さらに、ひとしく受講料をいただいていて、
人により「サービスが違う」と思われるのも由々しき問題である。
(こちらは「個別最適化」と思ってやっていても、受取る側はそうでないこともある)

それに、多くの私立高校を見ていて「授業料の対価・責任」とは一体何ぞや?
と思わせるような学校もあって、いろいろ考えさせられた。
たくさんの保護者と話す中で、満足度の高い私立高校はその期待に結果で応えている

そんなことを考えていたら、「全員が毎日」という環境を作る必要があると、
日に日に思いが深まっていった。
迷いがなかったと言えば噓になるが、爆上がりした子たちの航跡をたどれば、
責任を果たすために、期待に結果でこたえるためにはこれしかないと。

そんな中、全国で健闘しているように見える個人塾のホームページなんかを
いろいろとのぞいてみると、「毎日」通塾している塾が想像以上に多かった

これが最終的には背中を押した。
むしろ『僕の塾は遅れている』と焦燥感すら覚えた。
この地域では少ないけれど、「毎日」が求められる時がきっとあるはずだって。

僕はもともと異端・変人と言われることも多いし、敵も作りやすいから、
今さら何を言われようとね。気にしたってしょうがない!
子どもたちのために最良の環境を作るだけ、そんなマインドになった。

そして毎年マイナーチェンジを重ねながら、
今年からようやく、中学全学年が「毎日」をやっと実現できた。
まだまだこれからだ。

昨日と今日で目に見えて大きな変化はない。
1か月でも大きく変化することはないかもしれない。
だけど、半年、1年と経過して、気づいたときには見違える姿になる。

念のため、はじめから断っておく。
魚を与えてほしい人(1か月後の定期テストで爆上がりを実感したい人)は、
絶対に近づいてはいけない塾である。

ある一定の歳月が流れたときに、
「お子さん成長しましたね」
「塾に来たときはこんなだったのに」
「いろいろあったけどがんばったよねー」
過去を振り返り語り草にできるような体験をしたい、させてあげたい方に、
満足していただけるよう「魚の釣り方」を伝授する

それがプラス進研という塾である。

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