「どんな教材を使っていますか?」
という質問をいただくことがある。
塾によっては「オリジナル」教材ということもあるし、まったく同じ教材を使っているケースもある。
特に大手塾の場合は、「塾に通う子たちに本当に必要か」という視点よりも「教材会社との付き合い」が影響する。
有名どころでは、Wアカデミーさんの「新中学問題集」シリーズ、Eゼミナールさんの「新演習」シリーズ、個別指導のM塾さんの「フォレスタ」シリーズなんかが代表格かな。
あとは、既存の教材で、”表紙をオリジナル仕様にする”という、いわゆる「オリジナル」に見せかけた”巻き替え教材”を使う塾も大手には多い。
教材って何気に高額だから、付き合いだけで決めたくないし、無駄に表紙代をかけてオリジナルに見せかけて高い教材費を取るのも気が引ける。これは僕の考え。
今年は中学校の教科書が改訂されるから、塾の教材も改訂されるものが多い。
で、年末あたりから各出版社のカタログが届いて選んでいくんだけど、とにもかくにも種類が多い!
授業で使用する「メインテキスト」だけでも、各社から数種類出ている。
なんで各社1本にしないのか?
①難易度別に分かれている「必修」「標準」「発展」など
有名なものは「新中学問題集」「新演習」「シリウス21」「実力練成テキスト」「ウイニング」など。聞いたことのあるテキストもあるかと思う。これれは難易度別に数パターンある。
②教科書準拠版を別に出している
有名なものは「Keyワーク」「ワーク」「ⅰワーク」「中学必修テキスト」「新ワーク」など。
塾の事情に合わせて選べるようになっているんだけど、それでもちょっと多いよね。
さらに英単語や漢字・計算などの「サブ教材」もあって、もう何が何だかわからなくなりそうだ。
とは言え、中学3年間で学ぶべき内容は決まっているのだから、レイアウトだったりデザインだったりに違いはあれど、各社大きく変わらないという現実。
で、結局は「去年と同じ」とか「お付き合い優先」になるんだろう。
まぁ、とにかく真剣に選ぼうと思ったら大変、ということだけは伝わっただろうか。
プラス進研の教材は、僕と小野田で決めているんだけど、そこそこに真剣に選んでいるんじゃないか、とは思っている。
そして、それぞれには「使用目的」があって、僕は子どもたちに必ず話すようにしているけど、
1、メインテキスト(授業連動用)
2、教科書準拠(定期テスト対策用で基本は自学)
3、知識定着用(英単語・漢字・理社用語など)
4、自学力養成用(読んで理解を深める参考書のようなもの)
5、受験対策用(これは中3のみ)
大きく分ければこの5種類だけど、全教科5種類あるわけじゃない。
どの教材も、使用するシチュエーションを考慮して選んでいるから、普段から伝えている「使用目的」を意識して取り組んでもらいたい。
そうすれば、最短最速で効果的な学習姿勢が身につくはず!
ちなみに、塾で購入してもらっている教材で、日常学習から受験対策のすべてをカバーできるようにしてあるから、さらに教材が欲しいと思った時は、書店で購入する前に相談してほしい。
オーバーワークになって、結局どの教材も中途半端になってしまう悲劇が起こりうるからね。
まずは、数ある教材からみんなのために選ばれた「目の前の教材」を完璧にやりきる意識で取り組んでいこう!
コメント