紙のチラシに力がない…と言われて久しい。それでもこの時期になると塾のチラシをよく目にする。
テレビCMを流す塾も増える。
塾に入れるかも含め、塾を選ぶ人が増える季節になった。
「子どもがやる気になったら塾も考えようか」
「子どもがやる気になってくれれば~」
「本人のやる気次第ですよねー」
というのはよく聞く話。
いわゆる『やる気待ち』
そういう考えの保護者が少なくないことも事実なんだろう。
けどさ、待っていてもいつになるかわからないし、最後までやる気にならないかもしれない。
止まっていたって前に進むことはない訳で、「やっている子」との差は広がるばかりでしょ。
「勉強する」って、初めから好きな子は多くないというか、むしろ少ない訳で、そこに対する「やる気待ち」って宝くじに当たる確率とどっちが大きいんだろうね。
困ったことに、宝くじの当たる確率は計算できても、「やる気になる確率」は計算不可能。
ってことは、
とりあえず行動してみればいいんじゃないか、と思うわけだ。
とにかく、やってみる。
それに、やっているうちに「やる気」って芽生えるものでしょ?
つまり
「『塾』という勉強する場所に入れることで、自然と『やる気』が醸成される」
という考え方もできるんじゃないか、その方がやる気になる近道なんじゃないか、と思うんだ。
でも、これって、塾に限らず何事においてもじゃないかな。
親が「やらせたい」と思って何かを習わせる。
子どもがその環境に馴染んでいく中で「やる気」が出るのか出ないのか。
判断はそこからなんじゃないかな。
ちなみに、頭ではわかっていても行動できない
これって、大人でも多いよね。
毎日運動した方が良いとか、ダイエットしたいとか、禁煙しようとか……
でも、なかなか行動が伴わない。
子どもだって同じでしょ。
ただ、子どもには親がいて「やらせる」ことは可能だ。
だから、本質的には「親のやる気」次第なんだと思う。
では、「やらせる」ならどこでもいいのか?
というとそうではない。
「塾はどこでも同じ」ではないからだ。
たとえば、フィットネスジムに高い月会費を払っていても、コンスタントに通えないどころか、幽霊会員になる人ってすごーく多いでしょ?
フィットネスジムは、こういう人たちがいることをよーく理解していて、幽霊さんたちの力を借りて商売を成り立たせている。
要するに「強制力」のない場所では、行動が喚起されることはない。
今の時代、いろんな塾があるけれど、きちんと「子どもに行動させる」(=やらせる)ような塾を選ぶこと。
保護者は話を聞いて「本当にやらせてくれる塾」なのか、見極める目を持つことが大切だ。
親が正しい判断をできたなら、子どもは自らの手で「やる気スイッチ」を押すだろう。
最後にもう1度。「塾はどこでも同じ」じゃない。
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