去年の12月あたりから、公立高校を削減する動きが全国的に聞こえるようになっている。
ちょうど、僕が佐渡に行っている頃に、新潟県は10年後までに22校を削減する計画があると、地元のニュースが伝えていた。計画通りなら現状の86校の4校に1校が閉校することになる。

で、今週は埼玉県でも公立高校再編の動きがあると報道があった。現在137校ある県立高校を2038年4月までに15~19校減らすという計画だ。(有料記事なので会員でないとすべては読めない)

神奈川県では現在も再編が進んでいて、今後2027年4月までに10校が5校に再編されるようだ。
少子化に歯止めがかからない上、地方では過疎化が進行していて、維持してくこともより困難な状況になっていくのだろう。
新潟の削減計画が如実に示しているように思う。
さて、千葉はどうなるか…。
平成元年には144校あった県立高校は、平成の後半から再編が進み121校になった。
定員を満たせない、いわゆる定員割れの高校が増加している中で、どのようにしていくのか。
毎年、県内中学生の多く(7割超)は公立高校への進学を希望している。つまり、公立高校への需要は依然高い県と言うことができる。反面、人気校とそうでない高校で二極化が進んでしまった。
現状の再編プランでは、「魅力ある高校づくりの推進」ということで、普通科の中に「教員基礎コース」や「グローバルスクール」「保育基礎コース」などの設置を進めている。簡単に学校を減らすという方向にしたくないという気持ちを感じる。
しかし、なんだか工夫が足りないな…という印象も否めない。どうすればこの二極化に歯止めがかかるのだろう。
また、簡単に減らすことはできないと言っても、いくつかの高校を統合するという話(これは噂レベル)も聞こえてくる。
少子化が進む中で、定員通りの入学者を集められないと、学校行事や部活動等、さまざまな教育活動に影響が出てしまう他、財政的な問題も当然出てくるだろうから、やむを得ない面もあると思う。
大局的な見地での判断が必要で難しいよね…。
全国的に公立高校の再編が進んでいく中、千葉県はどうするのか。
すぐに示されることはないだろう。
けれど、そういう時代が訪れていることは知っていていいはずだ。
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