【観点別評価の功罪】0点取っても「3」をつけられる

勉強に関すること

のだそうだ。
観点別評価が取り入れられてから。

今日、高校で先生に聞いた話ね。
教壇に立ち、日々感じていることをたくさん伺うことができた。

「主体的に学習に取り組む態度」
これで「A」がつけば、「3」以上が確定する。

要するに「授業で手を挙げて」「課題をちゃんと出して」
これが出来れば、「0点」でも「3」という話。

高校の定期テストでも、平均点が30点とかざらにある話で、
「赤点」じゃない生徒の方が少ないことも日常茶飯事だとか。

だからね、高校受験で受験してくる子たちについても、
「オール3」=「0点」
という子が潜んでいる、と考えていると。

だから、私立高校は「推薦基準」で「4」が必要な数値を求めるようになる
基準が上がっていくことには、そういう部分も背景としてあるはずだ

とおっしゃっていた。

ちなみに、こんな話もおもしろい。

「オール4の下位」と「オール3の上位」で見ると、”学力は逆転する”そうだ。

これも観点別評価が取り入れられてから顕著になったようだけど、
積極性を見せて、その場しのぎでもテストでちょいといい点を取れれば「4」。

そういう子が一定数は存在して、「オール4」の学力も下がったと。

観点別評価で国(文科省)の狙い通りになっているのは、「5」を並べられる子だけ
こうもおっしゃって、この子たちは、やっぱり「オール4」とは一味違うとね。

文科省としてはそういった課題も含めて「論文能力」を向上させて、
「論理的に考える力」を育てて、欧米諸国と渡り合える人材を育成する
ことに目標を置いた施策だから、「オール5」の子には効果抜群!とも。

でも、これでは、学力の二極化はさらに進んでいくよね。

なるほど、観点別評価は今年の大学1年生が中学1年のときから採用されているわけだが、
内申基準を上げて、いわゆる「優秀な子」(=優秀に見える子)を募集しても
進学実績が伸びてこないのはそういうことね。

とにかく、「学力の高い子」に育てる努力・工夫をしなければ、この国はダメになる!

こんな話で盛り上がったとさ。

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