Sもぎが返却されてきた。
今年の中3は7名の小所帯。クラス分けも考えたけど、あまり意味がないから1クラスで授業。
授業は一律でも他のところで個別に対応すればいいし、普段の授業は基礎基本重視だから問題ない。
さて、今回は成績上位の子と中位の子の”ちがい”をぜひ知ってもらいたい。
どうして「基礎基本の徹底」をここまで叫び続けるのか。
答え合わせになればと思う。
まず、上位の子の成績から。
2名の得点状況を見てもらいたい。
ちなみに、2名とも5科偏差値69。


ちなみに、間違えた2問は解答欄でマークミスをしたとかなんだとか。




わかる?
正答率が50%以上の問題はほぼ間違えてないでしょ?
2人とも、社会の偏差値が同じく63だったんだけど、同じように正答率50%を超えるところで「×」があるんだ。だから、65に届かなくなる。
しかも、不正解の「日本の四大公害病」(正答率67%)って、「小学生でも解ける」問題だよね。
小学生の社会科の知識を『常識レベル』にできていれば、何ら問題ないはずなんだ。
2人の志望校を考えれば、こういう失点は撲滅してもらいたい!
ちなみに、Sもぎの正答率で考えると、
70%以上=「超基礎」
50%以上=「基礎」
30%以上=「基本」
30%未満=「標準」&「応用」
レベルだ。
30%以上、つまり「基本問題」まで完璧にすれば、偏差値は60を簡単に超えてくる!
それ以上に65を超えることだってある。
要するに、
「基礎基本」を『常識レベル』(名前を書くのと同じレベル)まで仕上げて置けば、公立高校なら上位校の合格レベルに到達するということ。
柏南は偏差値が高いから「応用問題も解けないといけない」と思い込んでいるのは、幻想にすぎない。
大手塾たちが仕掛けた罠にまんまと引っかかっているというわけ。
ちなみに、応用問題と言うのは「基礎」と「基礎」を「組み合わせて」考える問題ね。
だから、「基礎基本」というベースが固まらない状況で、テクニック頼みで解いても、足元をすくわれることが多くなるよ。ご注意を!
次に、中位の子の成績を見てみよう。
この子は7月→9月→10月と偏差値が上がり続けて、5教科偏差値55だった。




どう?
上位の子との差、感じてもらえるんじゃないかな?
ポイントは、正答率の高い問題で「〇」と「×」が混ざってしまうこと。
数学も理科も、正答率70%以上の『超基礎』問題で正解できなかった。
ちなみに正答率50%以上の基礎問題の不正解は、
数学:18点
英語:6点
理科:9点
社会:12点
この4教科で合計45点、偏差値にすれば『4』ポイント。
この子の偏差値は55だったから、基礎の徹底だけで59になるんだよね。
あと少しの努力で偏差値60も見えてくるんだ。すごいことでしょ!?
それにしても、社会科の「岩手県の県庁所在地」が48%って、、、。
今の中学生はどうなっているんだろうね。
小学生で答えられるべき『常識』だよね。
『常識』が『常識でなくなった』これが、今の中学生の現実。
とにもかくにも、
基礎基本の反復がどれほどに重要か、理解してもらえるはずだ。
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