これは恩師が掲げていた駅伝のスローガン。
大会史上最多の75校が参加した東葛駅伝。
10月中旬とは思えない夏日の中、750人の選手は母校の襷を、思いを、31.9キロ運びきった。
この年になると、懐かしいなー、とか、あの時はこうだった、あぁだったとか、やや感傷的になって観戦してしまいがちでよくないね。
しかし、東葛駅伝こそ本当の意味での駅伝だし、あらためて「やっぱりいいなー」って思った。
優勝の喜びを味わえるチームは1チームだけ、これは当たり前ね。
けれど各学校に様々な思いやドラマがあって、選手、付き添い、家族、教員などなど、関わったすべての思いを1本の襷に込める。
75校が出場すれば、75通りの楽しみ方、ハラハラドキドキがあるんだよ。白バイに先導されて走る喜びもあれば、救急車に見守られながら、必死に襷をつないでいくことへの感動だってある。
さらに、本当の駅伝たる東葛駅伝では、市内駅伝などのようにチームメイトの応援はない。だから実際走るときは孤独なんだ。だけど、襷はとっても重いんだ。これこそが「心ひとつに全員駅伝」だ。
また、自分とは何の関わりのない、コース沿線住民の皆さんが、毎日新聞の小旗をふって声援を届けてくれる。これぞ、76回も続いているからこそだよね。誰にでもできる経験じゃないからこそ、尊いとも思う。
こんなさまざまな要素がつまっているから、何故か不思議と力も湧いてくるし、何とかしてタスキを繋ぎたい!という気持ちにさせられるんじゃないかな。
だから、勝負事ではあるけれど、順位や記録よりも何か不思議な感動がある気がしている。
とにもかくにも、東葛駅伝を通して、「駅伝っていいな」って感じてくれる人が1人でも増えてくれたら嬉しい。
勝負事としてのスポーツも大切だけど、そういうことのほうがもっと大切。
それが、77回、80回、100回と続いていく大きなエネルギーになるはず。
コロナで2年間の中断はあったけど、見事に復活して、襷をつないでいる東葛駅伝。
いろいろな変化がある中でも、続いてほしいと思う。
100回大会はあと24年後かぁ~。僕はいくつになってるんだろ?プラス進研の子たちなら、答えは簡単ですね!?
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