今日から入試対策講座が始まった。
国語ではある私立高校の入試問題を解いたんだけど、論説も小説も「▢▢高校らしいなぁー」と思うような文章だった。
私立高校は「建学の精神」や「教育理念」「校訓」というものがあって設立されている。
もちろん、そこには「こういう生徒に入学してほしい」というメッセージも込められている訳だ。
入試問題については、基本的にその高校の先生が作問する訳なのだが、やっぱり「クセ」というものがあって、とくに国語の問題には「学校の文化」というか、「精神性」が感じられるのである。
(特に規模が大きくない学校ほどその傾向が強い)
国語の先生って、比較的メッセージ性の強い方が多い傾向にあるから、入試問題と言うのは、まさに「高校の先生からのメッセージ」であると思うのだ。
「こういう文章を読める子(共感できる子)に入学してほしい」
というね。
(ちなみにこれは、中学入試だともっと色が濃い。教員(学校)が選んだ文章を理解できるように育てられた子に入学してほしいとね。)
つまり、入試問題に「高校の主義主張」や「自分の考えていること」を代弁させている訳だ。
これって、よく考えれば合点のいくことで、入試問題はかなりの時間をかけて練り上げられ、作成されている。しかも、国語の場合は万とある文献の中から、中学生に読ませたい「1冊」を選択し、さらにその1冊の中で、「最も読んでほしい部分」を切り取っているんだからね。
作問する教員(学校)の個性が出ても何らおかしくない。
だから、国語の文章問題を解いていて、本文を読んで「何を言っているかわからない」とか、内容が「自分とは肌が合わない」と感じるとか、そういう学校って注意した方が良いのかな…と思っている。
特に、レベルが高い高校ほど、文章の内容(テーマはもちろん、使用される語彙も)も難しいものになるから、あまりにも難しすぎて読みきれないような状況では、仮に運よく合格して入学でいたとしても、国語力(語彙力・読解力)不足により、高校生活に支障が出ることもあるかもしれないと思う。
そんな訳で、本当にその高校に入学したい!と願うなら、国語の過去問はしっかり読み込んでおくといい。6年分くらいはやりたいね。高校によっては、「またこういう感じかー」って感じるところもあるし、読んでいるうちに、その高校の思考が染みついてくるようになる。
その中で、「どの年度を読んでも理解できない(共感できない)」と感じるのであれば、その高校はミスマッチである可能性が否定できないため、注意が必要かもしれないぞ。
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