夏休み、毎日のように塾がある。その名も夏期講習。
プラス進研の場合は、中3は特に長丁場。
平日は毎日のように塾だし、時間も長い。
たくさん塾に行ったから、勉強量は十分に思うかもしれない。
けれど、実はそうでもないという話。
下の表は、学校がある日と夏休み期間の学習イメージだ。(プラス進研の場合)

どう?
学校がある日は授業だけで「9コマ」あるんだよね。
もちろん、技能教科もあるけど、1日9コマは何かしら学んでいることになる。
夏休み、塾がなければ、「毎日が日曜日」だから、自宅学習が0なら、マイナス9時限(コマ)である。
で、夏期講習の授業があったとしても……
中3は自学時間入れて1日8コマだ。特別に多いわけじゃないって気づいてもらえるんじゃない?
だから、朝と夜の帰宅後、いかに自宅学習をするかがポイントになるだろう。
自宅学習の量・質が整って初めて「夏を制する者は受験を制す」ってこと。
ちなみに、中1や中2はどうだろう。
夏期講習の授業があっても、学校に行っている日には全く届かない。
夏期講習の授業以外に5コマ分くらいの勉強をすれば、日常の学習量になるってことだ。驚きだよね。
こんなこと、考えたことあっただろうか。
中1や中2でも、講習の日数を多めに設定しているのはこういう実情が隠れているから。
夏期講習すらなくて、自宅学習もできないというのならどうなっちゃうの?
たまに、「夏期講習の受講は選択制」みたいな塾あるけど、全くもって論外だ。
その子の成績を預かる責任を果たそうという気持ちある?
もしくは、自信をもって「自学力を鍛え上げてますから」とでも言える?
僕の経験上、講習を受講しない選択をする家庭で優秀な子はほんの一握りだ。
そういう子は、元々、塾を特別必要としない家庭環境で育ってきた子たちね。
だからさ、「夏期講習の授業を受けたから成績が伸びる」とか「復活する」とか言うのって、全くの幻想って訳よね。
そういう意味で、いつも思うんだよ。
「夏期講習を受けて自己記録を更新しよう!」みたいな大手塾特有の謳い文句。
バカ言ってんじゃないよ。たった3時間程度、塾で勉強したからって何になる?
塾にあらかじめ仕組まれたテストで点数が上がったとしても、本質的な学力は1ミリも伸びてないからね。
ってね。
ちなみに、プラス進研の夏期講習には「自学」の時間がついていて、中3だとその割合は授業と同じだけ確保されている。これがポイント。
授業はもちろん大事だけど、個々に必要な学習領域やレベル、強度は異なるからね。
ひたすら授業だけやってても、伸びしろが大きくなりにくい。
いかにして、個別最適化を実現するか、しかも個別指導のように生徒を甘やかさずに。
この観点から考えたら、「授業」+「自学」の構成がベスト。
そして、理想としては自宅で4コマ分くらいの自学をしてほしい。
これで1日12コマ、時間にして10時間近くにはなるだろう。
学習の成果は時間だけでは測れないのは百も承知。
しかし、そもそも勉強の素人である中学生が取り組むのである。
ある程度の時間を確保していく必要は絶対にあるはずだ。
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