かなり昔の話だけど、ある高校で開催された塾対象説明会で、「生徒たちにはプライドを持って勉強してほしい」という話があった。
僕もその通りだと思ったし、プライドを持って勉強ってモチベーションの維持にもつながるし、本当に大切だと思う。
でも、プライドって諸刃の剣みたいな側面もあってね。
それが崩壊してしまうと、もう、「どうにでもなれっ!」って投げやりになってしまいがちだったり、(人生の)交差点を逆方向に曲がってしまったりする。怖いよね。
で、ここで言いたいのは、「プライドを持つ」ことは大切だけど、「プライドを保つ」ための努力をすることがもっともっと重要ってこと。
実力もあってプライドも高くて、周りからも名実ともに認められるような人っていうのは、自分のポジションを守るためにかなりの努力を重ねているだろうってことなんだ。
努力のないところから、プライドに見合った評価を得ることは難しいよと。
一番困ってしまうのは、「自分は他の子よりできる(ハズ)」と思っている(要はプライドが高い)けど、自分の能力が追い付いていないことに気づいていなくて、さらに、高める努力も中途半端にしかできていない子。
当然だけど、勉強に関して言えば学力なんか1ミリも上がらないよ。
しかし、そういう子に限って、実力通りの結果であるにもかかわらず、「こんなはずじゃない!」「一生懸命やったのに!」と不満を口にする。
だから、思っちゃうわけよ、自分の能力と努力の程度(どのくらいできたか)をある程度理解していて、相応程度以上の結果であれば納得できる(満足ではない)素直な子の方が、将来的には伸びしろがあるんだろうなーってね。
で、残念ながら、「思い込み」プライドの子は、そういう素直な子たちにどんどん抜かれていっていることに気づかなかったり、気づいても認められなくて、どんどん泥沼にはまり込んでいく。
いろんな話をしながら、本人たちに気づいてほしいなーって思うけど、僕には「気づいてもらう努力」しかできない。
だって、沼から引っ張り上げることは僕の仕事じゃないから。自分で(気づいて)沼から這い上がる力をつけることが大切よね。要はそれが今流行りの「自己解決能力」ってやつ。
さぁ、今日もそれなりのプライドを持って勉強に励もうか!
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