自学力を上げる
これが成績を伸ばすための絶対条件であることは明白なのだが、そもそもにおいて、「自学に耐えうる力」というものがある。
その力がきちんと備わっている子は、定期テストで400点以上を取ったり、学年順位で上位20%に入れることができるだろう。
この状況なら、ある程度、自由に勉強させて「より強靭な自学力」を育てていく中でのコーチングが塾の役割になるのが理想だ。
しかし、そうでないならば、その力を身に着けることから始める必要がある。
「自学に耐えうる力」って、いくつかの要素があるんだけど、ここでは「基礎学力」という側面から書いていく。
たとえばこういうこと↓↓
画像の「ア」「イ」「ウ」は全部同じ数を表している。
で、自分が出した答えが「ウ」の形だったとして、テキストの回答には「ア」が載っていたとする。
もちろん、「ウ」だって同じ数なんだから本来は「〇」だよね。
だけどね、何の疑いもなく「✖」をつける子、たくさんいるのよ。
それとか、これはまだマシなパターンなんだけど、
「ウ」の形で答えて解答を見て「✖」にしておいて、
「どうして『ア』なのかわかりません。」
「何度やっても『ウ』にしかなりません」
って質問してくる。
こういう子もなかなかに多い。
要は、この子たちは、自分で解答を見て、「自分の答えが正しいのかどうかの判別」ができないってことになる。
この状況で苦手な数学を「家でやってきます」とか、可能だと思う?
だから、「自学に最低限必要な基礎学力」のない子には、「毎日塾に来てもらう」より他にないってわけだ。
どうして毎日通わせなければいけないのか?
って思う保護者もいるだろう。
これが、その疑問に対しての答えの1つというわけだ。
そのくらい、家で親がやります?
申し訳ないけど、それができるなら10年以上かけて「自学に最低限必要な基礎学力のない子」にはなっていないはずだ。それが現実ってこと。
本来ならば、勉強の基本は家庭と小学校や中学校(つまり公教育)でやってほしいものだ。
塾っていいうのは、公教育の勉強では物足りない子が通うところでしょ。
多くの塾人はこう思っていながら、目の前の現実と向き合っている。
辛いことでも毎日塾に来るってことは「できるようになりたい」という思いがどこかにあるってことだよね?
その姿を見て、僕たちがあきらめる訳にはいかないんだ。
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