気になる思考系科目の伸び悩み

勉強に関すること

教科にはその特性として、「思考系」と「知識系」がある。

〇思考系は「国語」と「数学」
これは、その場での対応力が求められる。たとえば、国語は「初見の文章」を読んで、本文から答えの根拠を見出し回答する。語彙や漢字、古典、文法などの知識要素もあるけれど、やはりメインは現代文だから、思考力が試される。
それに、一度読んだ本文をずっと覚えておかなきゃならん!なんてことはなく、極論、問題を解いたらきれいさっぱり忘れてしまっても構わない。
これって数学も同じだよね。解いた問題を覚えておく必要はない。解き方や考え方の基礎定着が重要で、応用問題については、その基礎と基礎を組み合わせる思考力で解くことになる。

〇知識系は「英語」「理科」「社会」
英語は極論「単語力」だし、理科と社会も基本的に「知識量」がモノをいう。理科は計算とかがあるけれど、それだって解き方(公式)を知識として持っていれば問題ない。十分な知識量で7割以上は取れる教科だ。

で、気になっているのは国語。

千葉の国語は問題量が多いという以外、特別難しいわけではないと思っているんだ。
それでも平均点が上がってこないのは、問題の消化スピードの低下と日本語による読解力の低下(=対応力、思考力の低下)があるような気がしてならない。

あとは語彙力の低下。これは知識だけど。
英単語は必死に覚えようとするのに、日本語の語彙はそうじゃないのはどうしてだろう。
しかも、日本語は「知っている」だけではダメで「使える」ことが求められてるでしょ。だから三語短文もやっているのだけれど、いまいち重要性を理解していない人が多い気がする。

義務教育期間中(特に小学生)のうちは、日本語をもっと学んだ方が良い。英会話なんかよりずっと重要だ。むしろ、小学校で英語が教科化されて、中途半端なお遊び英語(会話中心)を始めてから、英語の学力も下がってきたしね。

学力が低下したとか国際競争力がとか、危機感を抱いて英語学習の低年齢化だったり、英語教育を変えようとしたのかもしれないけど、それが更なる(様々な意味で)国力の低下を招いている1つの原因だとしたら、皮肉な話だ。

とにかく、母語をもっと大切にしてほしいね。

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