今回は完全な主義主張を書く。
第2希望以下の場合に保険として受験する「併願推薦」というシステム。
要するに「すべり止め」
千葉県の場合は、併願推薦も中学校の「内申点」で判定される。
いわば「学校推薦」だ。
学校推薦の場合、判定の資料が「内申点」しかないから、高校側も内申点に頼らざるを得ない。
(これには、甚だ疑問を感じる。共通問題の実力テストをやっているのに、その偏差値は使えない。)
(だって、学校のカリキュラム?として、授業時間を使ってやってるんだよ。使えないのは不思議。)
だから、単願なら5教科20、併願なら21とか、内申点の基準が用いられている。
でもね、この内申点って、あくまでも、「特定の地域に限定された母集団の内申点」なんだ。
要は、地域差があるってこと。
ある中学校は偏差値55の子が4になって、ある中学校は偏差値45の子が4になる。
これがまかり通る訳だ。
でも、私学が求めているのは「学力」つまり「偏差値」であるはずなんだ。
入学後の学力差が大きいほど、指導に支障が出るからね。
であるのに、千葉の私立は偏差値を尺度に推薦の判定ができない。
(本当に、何のための実力テストなんだ?内申にこだわる理由が謎。)
このシステム、何とかならないものか、本当にけしからんシステムだと思う。
そこで、だ。
千葉の私学で内申点を利用する推薦は「単願推薦」のみにして、
「併願推薦をやめる」
もしくは
「埼玉方式を取り入れる」
学校が出てくることを期待したい。
併願推薦を取りやめる動きは、実際に千葉市や船橋市周辺で起こっている。
そもそも入試というもの、勉強して実力をつけた先に合否があるんだから、しっかり競争すべきだ。
公立に行きたいなら、希望の私立に併願合格したいなら、「勉強」するしかない。
そして、勝者にも敗者にも必要な学びが必ずある。それでいいと思う。
私学の良さが認知され、就学支援金もあり、私学を希望する割合も少しずつ上がっている。
なにも、推薦で楽させて「勉強しない道」を作る必要はないだろう。
次の「埼玉方式」とは?
まず、前提として、埼玉県には、千葉県のような中学校と高校との推薦を判定する「入試相談」が無い。(つまり、学校任せにはできない)
だから、受験生は自主的に行動する必要がある。
そこで、模擬試験や実力テストの偏差値を使って、受験生自身で受験相談(個別相談)をして、優遇判定をゲットする!というもの。
千葉県から埼玉県の私学を受験する場合も、埼玉方式が使える。
今年、実際に埼玉県私学の推薦を偏差値でとってきた子がいる。
僕は以前からこのシステムが理想だと思っている。
1、受験生のメリット
・自分で動くことにより、きちんと情報をゲットできる。
・自主性が育つ。(人任せにできない)
・内申点以外の自己アピールを自らの言葉でできる。
2、私立高校のメリット
・内申だけでなく偏差値が見れるので、地域格差を気にする必要がなくなる。
・こういう子が欲しい!が明確になり、ミスマッチが減る。
3、中学校のメリット
・入試相談にかかっている教員の労働が削減される。働き方改革じゃん!
・推薦基準を気にせずに正当な評価で内申点をつけられる。
ほらね、3者にとってwinwin!!
それに、内申点を「推薦のための道具」として扱う学校も減っていく。正当な評価になりやすい。
しかし、私学側もなかなか大きな舵を切れない現状があるようだ。
そんなに公立中学や教育委員会に忖度する必要はないと思うのだが。
東京のように、私学協会がもっともっと強くなることを願う。
まぁ、いずれにしても、これだけ学力の地域格差が広がってしまえば、何らかの対応をとらなければならない時期も来るんじゃないだろうか。
だって、内申点さえあれば、偏差値45の子でも、偏差値60の高校に入学できてしまうんだから。
(単願だけならまだしも、併願もこれでは、学校のレベルも低下する)
ただね、単願にせよ、併願にせよ、偏差値45の子が偏差値60の高校に入学したら………
その子はきっと「深海魚」と化すだろうね。意味、わかるでしょ?
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