質より量?
量より質?
こういう論議は明けても暮れても起こるけど、あんまり意味ないなと。
「量より質」は理想だけど、それは「質より量」をこなした人間にしかわからないと思うから。
つまり、質より量をこなさなければ、量より質の本質に辿り着くことはないってこと。
だから、数をこなす努力もせずに、「量より質だ」と吠えていても、学力向上はあり得ない。
それは、負け犬の遠吠えだよ。
高校受験は、「いかに問題数をこなしてきたか」
これで勝負は8割方決していると考えている。
公立高校であっても私立高校であっても、多くの問題に直面することで経験値が上がる。
同じ範囲であっても角度の違う問題に数多く触れているわけだから言わずもがなだよね。
で、自己分析を繰り返して、「苦手分野」に的を絞ってまた数をこなす。
それを繰り返すうちに、思考力だって伸びていくでしょ。
今は思考力重視だから「量より質で考えなくては」って勘違いする人もいるんだろう。
けどね、同じテキストで「一問一答」を繰り返す定期テストのような勉強では作業と化すかもしれない。
しかしだ、数多くの入試問題を解く中で、同じ問題は基本的に出ないんだから、「考える」ことを否応なくしてるよね?
で、経験値が上がっていくと、「考え方のコツ」とか、「問題を解く勘所」みたいなものが徐々につかめてきて、考える時間が少しずつ削減されていく。
つまり考えることに“慣れて”いくんだ。考えることの習慣化。
これで思考力が育たないとでも?
具体的にどのくらいの数を解けばいいかってのは難しいけど、たとえば「Tel帳(全国高校入試問題正解)」には47都道府県の問題が掲載されている。
これを3週すれば公立だけで150回解くことになる。
ただ、すべてを3周するのは時間ももったいない。
これが「質」を考える必要がある部分だね。
私立の過去問だって同じ。
声の教育社の問題集、1周しかせずに受験会場に向かうなんてことは無いと思う。
少なくとも各年度2回分(1日目と2日目とか推薦と一般とか)が、3年間(つまり6回分)は入っている。これを3週すれば18回になる。
もちろん、18回のすべてを3周解くのは時間がもったいないから、「質」を考えて工夫する。
Tel帳も私立の過去問も、やりきるためのコツがあるので、それはきちんと伝授するよ。
闇雲に根性だけで解いても、そのうち作業になっちゃう人もいるからね。
ただ、とにかく数を徹底してこなす。考える。
この覚悟をもって勉強することが大切だ。
練習で解けない問題が出てきても、貪欲に立ち向かえるようになれば鬼に金棒。
その境地に至れるまで、とにかくこなす。
それが入試に向かうサクセスロードだ。
これはやった人にしかわからないよ!
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